世界屈指のエンターテインメントの舞台、アメリカ・ラスベガス。その煌びやかなステージに、ひとりの日本人青年が名を刻んでいます。その名は、栗山隼輔(くりやま しゅんすけ)さん。わずか23歳という若さで、シルク・ドゥ・ソレイユの一員としてマイケル・ジャクソンONEに出演している、今もっとも注目される日本人パフォーマーです。
今回は、そんな栗山さんのこれまでの歩みや、舞台の裏側、ラスベガスでの生活、そして家族との感動エピソードまで、テレビでは語られない部分も含めて丁寧にお伝えします。苦労の末に夢を叶えたその姿は、きっと多くの方の心を動かすはずです。
若干23歳で世界の舞台へ
23歳というと、大学を卒業して社会に出たばかりという人も多い年齢ですよね。そんな中、栗山さんは既に「世界最高峰」とも称されるラスベガスのステージで、プロのパフォーマーとして活躍しています。しかも、その舞台はあの「シルク・ドゥ・ソレイユ」。オーディションを経て、選ばれし者だけが立てる特別な場所です。
夢を追いかけることは誰にとっても簡単なことではありませんが、それを現実のものとし、世界中の観客の前でパフォーマンスしているという事実は、多くの若者に勇気を与えてくれます。
大阪出身の彼がラスベガスへたどり着くまで
栗山隼輔さんは大阪府出身。幼少期からアクロバットや体操に親しんでいたわけではなく、本格的にパフォーマンスの道を歩み出したのは大学生になってからだそうです。それでも、限られた時間の中で技術を磨き、情熱を注ぎ続けた結果、シルク・ドゥ・ソレイユからスカウトされるという大きなチャンスを手にしました。
そして、そのチャンスをしっかりと掴んだ彼は、アメリカでのオーディションに合格。そこから一気に世界へ羽ばたいていくことになります。
Instagramでも話題の日本人パフォーマー
栗山さんの活躍ぶりは、Instagramを中心にSNSでも話題になっています。舞台上でのダイナミックな演技だけでなく、舞台裏での練習風景や日常の様子も発信しており、多くのファンに勇気と感動を届けています。
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彼の投稿には、「#cirquedusoleil」「#mjone」といったハッシュタグが並び、仲間たちとの絆や、舞台にかける真剣な思いが伝わってきます。華やかな表舞台の裏には、地道な努力と挑戦の日々があることが、ひしひしと感じられるのです。
出演中の「マイケル・ジャクソンONE」とは?
栗山隼輔さんが出演している「マイケル・ジャクソンONE」は、世界中の観客から高い評価を受けている常設ステージです。シルク・ドゥ・ソレイユとマイケル・ジャクソン財団が手を組み、ラスベガスのマンダレイベイホテル内で展開されています。
このショーは、ただのライブでもなければ、単なるダンス公演でもありません。マイケル・ジャクソンの音楽、メッセージ、そして生き様を、アクロバティックな演技と最新の演出技術で再構築した、まさに「五感で味わう」エンターテイメント体験なのです。
シルク・ドゥ・ソレイユが贈るMJトリビュートショー
「MJ ONE」は、2013年にスタートした比較的新しい演目ですが、その完成度は非常に高く、世界中から観光客が集まるラスベガスの中でも特に人気のある公演として知られています。マイケルの名曲がノンストップで流れる中、数々のパフォーマーたちが登場し、リズムと映像、光と音の融合によって観客を圧倒します。
その中心にいるひとりが、まさに栗山隼輔さんです。激しいタンブリングや空中技、繊細な動きの中にも芯のある存在感を放ち、見る者すべてを引き込んでいきます。
専用劇場と最新鋭の音響・演出
マンダレイベイホテルに設置された「MJ ONE」専用劇場は、エンターテイメントの粋を集めた空間です。1,805席すべてにサラウンド音響が設けられており、どの席に座ってもステージの臨場感を体いっぱいに感じることができます。
さらに、視覚演出も桁違い。ストロボライトやレーザー、シアターフォグといった舞台効果が惜しみなく使われており、観客はまるで音楽の中に入り込んだような没入体験を味わえます。
栗山隼輔さんの驚きの経歴と努力
シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマーと聞くと、小さい頃から体操やダンスに打ち込んできた、いわゆる“エリート”を思い浮かべるかもしれません。しかし栗山隼輔さんの出発点は、決して特別なものではありませんでした。大学生の頃、ひとつのスカウトがきっかけとなり、そこからの急成長で夢の舞台へと上り詰めたのです。
この背景を知ると、「自分にもできるかもしれない」と感じる方も多いのではないでしょうか。まさに、努力と情熱が道を切り開いた好例です。
大学生時代にスカウト→オーディション合格
大学生活を送っていた栗山さんの元に、ある日シルク・ドゥ・ソレイユ関係者からの声がかかります。当時はまだプロの舞台に立った経験がなかった彼ですが、その身体能力とポテンシャルに惚れ込まれたのでしょう。
スカウトを受けた後、アメリカでのオーディションに挑戦。数多くの応募者の中から見事合格し、2023年10月には自身のInstagramで「来年4月から『MJ ONE』に出演します!」と報告しています。
「MJ ONE」出演までの流れ(SNS報告の引用)
Instagramには、「Cirque du Soleilのパフォーマーになります」という喜びと決意がつづられています。また、日本人同期として緒久斗さん、東本侑也さんと共に夢を追いかける姿も。海外で孤独に立ち向かうのではなく、仲間と一緒に挑戦していく強さが、彼の人柄のあたたかさを感じさせます。
Instagramで見られる練習風景と日常
舞台上の煌びやかな姿だけでなく、舞台裏での厳しいトレーニングもSNSで発信されているのが、栗山さんの魅力のひとつです。日々の積み重ねを惜しまず、高度な技を繰り返し練習する姿勢は、多くのフォロワーにとって刺激となっています。
3回宙返りや「フルフル」など高難度技も
投稿の中には、いわゆる“3回宙返り”や「フルフル(後方2回宙返り1回ひねり)」といった超高難度の技をこなす映像もあります。静止画では伝わらない体のキレとスピード感、そして空中でのコントロール力。まさに、見る者の息をのむパフォーマンスです。
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ファイテンのチタンテープを活用する自己管理術
激しい動きの連続となる舞台では、体のケアが欠かせません。栗山さんは「ファイテン」のチタンテープを使い、筋肉の疲労回復やケガ予防に取り組んでいます。舞台で実際に貼っている様子を探す企画など、ファンとの交流を楽しむ工夫も忘れていません。
ラスベガスで活躍する他の日本人パフォーマー
栗山さんの活躍は決して単独ではありません。「MJ ONE」には他にも日本人パフォーマーたちが出演しており、互いに切磋琢磨しながらショーを支えています。
同期の緒久斗さん・東本侑也さん
緒久斗さんと東本侑也さんは、栗山さんと同時期にラスベガス入りした同期メンバーです。特に東本さんは体操競技出身で、その高いタンブリング技術が舞台上で光ります。それぞれが異なる個性を持ちながらも、ショー全体を調和させている姿にプロとしての矜持がにじみ出ています。
先輩パフォーマー・田原丈嗣さんの歩み
先輩格にあたるのが、佐賀県出身の田原丈嗣さんです。2012年から「MJ ONE」に出演し、創設メンバーとしてその立ち上げにも関わってきた人物。現在は帰国し、九州で体操教室を開き、若い世代の育成に尽力されています。
日本人コミュニティの絆と支え合い
異国の地・ラスベガスでも、日本人同士のつながりはとても強く、お互いに支え合いながら日々の生活や舞台を乗り越えています。文化の違いや言葉の壁に直面しても、仲間の存在があることで乗り越えられる──その温かさが、舞台にもにじみ出ているようです。
世界最高峰の舞台の裏側
観客を魅了するステージの裏には、想像を超える努力があることをご存知でしょうか? ここでは、パフォーマーたちの舞台裏に少しだけ足を踏み入れてみましょう。
出演者は毎日2時間以上のトレーニング
「MJ ONE」では、たとえその日が本番でも、最低2時間のトレーニングは欠かせません。基礎体力の維持や技の確認、ケガ予防のストレッチまで、日々のメンテナンスがすべての礎になっています。
一日複数回のステージをこなす過酷な日常
「1日2回公演」は当たり前。しかも演目は90分を超える体力勝負のステージです。その中でミスをしないためには、心技体すべての管理が求められます。華やかな舞台の裏側には、泥臭くもプロフェッショナルな姿があるのです。
公式SNSでも取り上げられる栗山さんの実力
栗山さんのタンブリング技は、シルク・ドゥ・ソレイユの公式SNSにもたびたび登場します。キャッチコピーは「T as in Tumbling」。その言葉通り、彼のダイナミックなジャンプは、まさに“タンブリングの象徴”と言える存在感を放っています。
ラスベガスでの生活と文化的なサポート
パフォーマーとしての活動だけでなく、ラスベガスでの暮らしぶりも気になるところです。海外で生活するには、文化や言葉だけでなく「食」や「人間関係」も重要なポイントになります。
日本食やアジア系スーパーが充実
ラスベガスには意外にも日本食レストランやアジア系スーパーが豊富にあります。味噌やしょうゆ、和菓子まで手に入るので、食生活に困ることはあまりありません。日本の味を大切にできる環境が整っているのは、海外で暮らす人にとって大きな安心材料です。
休日の過ごし方や仲間との交流
公演がない日は、他のショーを見に行ったり、仲間と一緒にトレーニングに励んだりするなど、リラックスしつつスキルアップも忘れない日々。仕事と遊びを上手に切り替えながら、心身を整える時間を大切にしています。
パフォーマーのリアルな暮らしとは
華やかな世界で生きる彼らも、舞台を離れれば普通の若者。SNSには、ふとした日常や仲間との笑顔も投稿されており、そこから人間味あふれる一面が垣間見えます。応援する側としても、こうした等身大の姿を見られるのは嬉しいですね。
遠く離れた家族の想いと感動のエピソード
夢を追う若者の物語に欠かせないのが、家族との関係です。とくに海外で活躍する場合、家族の応援はかけがえのない力になります。
出発前のメッセージと家族との時間
栗山さんは出発前、自身のSNSで「日本にはあと半年くらいしかいないので、みんな遊んでください!」と投稿していました。友人や家族との時間を大切にしながら、少しずつ覚悟を固めていったのでしょう。心の準備とともに、夢に向かう決意が伝わってきます。
読売テレビ『グッと!地球便』で描かれた親子の絆
読売テレビの人気番組『グッと!地球便』では、ラスベガスで活躍する栗山さんと、日本で応援するご両親の想いが紹介されました。遠く離れた土地で頑張る息子の姿に、誇らしさと寂しさが入り混じる親心。その温かなやり取りは、多くの視聴者に感動を与えました。
まとめ:栗山隼輔さんが教えてくれる「夢は叶う」ということ
どこにいても、自分の夢に向かって努力を重ねれば、必ず道はひらける──栗山隼輔さんの姿は、そんなメッセージを私たちに投げかけてくれているようです。普通の大学生だった彼が、わずか数年で世界の舞台に立つまでに成長した事実は、多くの若者の心を動かすでしょう。
若者に希望を与える存在
栗山さんの生き方は、ただのサクセスストーリーではありません。自分の弱さや不安を認めながらも挑戦し続けるその姿に、多くの人が共感し、背中を押されているのです。「夢を追うって、こういうことなんだ」と気づかせてくれる存在なのです。
今後のさらなる飛躍にも注目!
23歳という若さでこの実績。これからどんな新しいステージで活躍していくのか、ますます目が離せません。今後もきっと、私たちに驚きと感動を与えてくれることでしょう。


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